高血圧、高脂血症、生活習慣病診療
（高血圧　高脂血症　脂肪肝　高尿酸血症　メタボリックシンドローム　慢性閉塞性肺疾患）

●高血圧症

高血圧とは診察室で測定した血圧が140／90mmHg以上、あるいは家庭で測定した血圧が135／85mmHgを越えて高くなる状態です。しかし「症状がないからたいしたことないだろう」とか「薬を服用しだしたらやめられないんでしょう」といって医療機関にかかっていない人も少なくないようです。高血圧を放置していると全身の動脈が少しずつダメージを受け脳卒中、心筋梗塞、慢性腎不全など重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。当クリニックでは家庭血圧手帳により厳重な血圧管理を行いつつ必要あれば患者様にあった薬物療法、食事、生活指導を行っていきます。

 

●高脂血症

高脂血症とは、血液中の脂肪分（悪玉コレステロールや中性脂肪）が多すぎる状態をいいます。動脈硬化を引き起こすリスク因子になります。このため、高脂血症も高血圧と同様心筋梗塞や脳梗塞など動脈硬化によって発症する可能性のある血管系の病気の引きがねになると考えられています。当クリニックでは食事、運動指導を中心に必要あれば患者様にあった薬物療法を行っていきます。

 

●脂肪肝

脂肪肝とは、体内の中性脂肪が肝臓内に多く蓄積する状態です。代表的な原因はアルコールを多量に摂取することですが、最近になりアルコール摂取をしない方でも脂肪肝になることがわかってきています。これは非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD「ナッフルディー」）と呼ばれ、メタボリックシンドロームとの関連性、更には肝炎から肝硬変、肝がんへと進行する危険性も指摘されております。当クリニックでは採血や腹部超音波検査にて脂肪肝の状態をしっかりと把握し、節酒指導、食事指導、運動指導、必要あれば薬物療法を行っていきます。またNAFLDの患者様は専門施設との連携を密にって診療させていただきます。

 

●高尿酸血症

高尿酸血症はアルコールや肉を多く摂取する生活習慣と密接に関連しています。尿酸が過剰になると、体内で析出して結晶を作り、痛風と呼ばれる病気を発症することがあります。痛風は足の親指の付け根に形成されることが多く、激烈な痛みや発赤、腫れなどの炎症反応を引き起こします。その他腎臓にも結晶を作ることもあり、腎臓結石の原因にもなります。
高尿酸血症は高血圧や脂質異常症、糖尿病、肥満などとも関連しており、動脈硬化を進行させないという観点からも治療を行う必要があります。

 

 ●慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は、たばこの煙などに含まれる有害物質に長期間曝露されることにより肺が持続的な炎症を起こし、呼吸機能の低下などを起こした状態です。原因のほとんどが喫煙であることから、生活習慣病のひとつとして注目されています。放置して進行すると少し歩くだけでも息苦しくなり、日常生活のちょっとした動作にも支障をきたすようになります。肺炎や肺がんなど重篤な肺疾患を起こす危険性も持っています。当クリニックでは長年喫煙の生活習慣がありCOPDが疑われる場合、胸部レントゲン写真、呼吸機能検査、SpO2測定にて肺の現状をチェックし、禁煙指導、薬物療法、吸入治療などを実施しております。